【2024年Rd.8 MOTEGI】100点満点の笑顔とインスタグラム、それからダメ出し
11月2日・3日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われたSUPER GT Rd.8 MOTEGI GT300km RACE。
前回のオートポリスでの3位表彰台から早2週間。チームの雰囲気は再びしっかりと引き締められ、今シーズンの終わりに近づいていることで緊張感が張り詰めていたが、土曜日は温帯低気圧の影響により朝から止むことのない雨に見舞われた。
本来であれば、今回が2024年シーズン最終戦だったわけだが、第5戦に予定されていた鈴鹿が台風により延期になり12月7日・8日に開催されることが決定しているため、96号車としてはもてぎでのサクセスウェイトが半分の18kgでのレースだ。
雨の降る中行われた公式練習では、幾度か赤旗が出されていたものの、96号車は6番手のタイムを記録した。
雨により、今回もテントとガレージの間を傘をさされて移動する高木選手の姿を何度かみることができた。あまりにも可愛らしい姿に、不意に写真を撮ってしまった。隠し撮りは褒められた行為ではないが、心の広い高木選手は笑って許してくれた。
ところで、皆さんは少し前から影山監督がインスタグラムを始めたことはご存知だろうか?これは本物か?偽物か?と疑い深い私は考えていたのだが、どうやら本物の影山監督公式インスタグラムだという。
K-tunes Racingのチームマネージャーを務めている鈴木志歩ちゃんに話を聞いたところ、スーパー耐久の際に山田真之亮選手に作ってもらったものらしい。
使い方や今後の投稿の予定について本人に直接聞いてみたが、「いや、そんなの(インスタグラム)始めてないよ」という影山監督のお茶目な大嘘から会話が始まった。「アカウントがないと、他の人の投稿が見られないって聞いたからね。他の人が何を投稿してるのか見てみたかったから、作ってもらっただけだよ。だから、見る専用なの!」と、どうやら見る専のアカウントだという。何を見るのかについて、色々と語ってくれたが、それは皆さんの想像にお任せしたい。
GT300クラスの予選Q1が開始され、高木選手がステアリングを握り17番手。その後15番手以下となったマシンでQ2がスタートし、担当した新田選手が5番手タイムを記録。予選19番手という結果となった。Q2では、96号車がスピンするというヒヤッとする場面もあったが、モニターに驚くWinGが映り込んだことで影山監督は少し満足した様子だった。「オールオッケー!」とさながら映画監督のように声を上げ、両手で大きな丸を作った影山監督。これはチームの士気を下げないようにと言う、影山監督らしいスマートで茶目っ気溢れる配慮だろう。
日曜日になると、昨日の雨が嘘のように朝から気持ちの良い青い空が見えていた。
慌ただしくピットウォーク、チーム全体ミーティング、ドライバーアピアランスが終わると、新田選手から「あかりん、今どきの子たちみたいに盛れた写真を撮ってくれない?」と頼まれた。WinGの3人と新田選手、高木選手から100点満点の笑顔をもらい「かわいい写真が撮れました!」と自信満々に見せてみると「全然盛れてないじゃん!いつもの顔だよ!」と怒られてしまった。高木選手からも「最近の子たちが使ってる、目とかが大きくなるやつだよ!それ使わないと!」と、しっかりとしたダメ出し。個人的には、かわいいナイスショットだと思ってしまったのだが、お二人のためにもう少し写真も勉強する必要がありそうだ。
後程、撮った写真を加工して共有することを約束。写真の出来が良ければ、新田選手はその写真を久しぶりにインスタグラムの投稿に使ってくれる...らしい...。そうなったら光栄だ。皆さんには投稿がなかったら、察してもらいたい。
グリッドウォーク中には、セクシーダンディー影山監督の写真をパシャリ。「なんだよ〜なんなんだよ〜」と少し照れている感じがしたので、「インスタグラムに使ってください」と、こちらに関しては自ら提案させてもらったが、「見る専なの!」とやっぱり昨日言っていたスタンスを崩すつもりはないようだった。
19番手グリッドからスタートした96号車は、新田選手と高木選手がチャンスを掴むために粘り強い走りを見せ、ジリジリと順位を上げたものの14番手でチェッカーを受けた。残念ながら、2戦連続入賞には至らなかった。
次戦はいよいよ2024年シーズン最後の戦いが鈴鹿サーキットで行われる。今年の集大成として素晴らしい結果を出し、チーム全員で笑顔で締めくくれるように全力を尽くしたい。