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【2024年Rd.5最終戦 SUZUKA】K-tunesファミリー!進化と前進の1年

12月7日・8日に三重県の鈴鹿サーキットで行われたSUPER GT Rd.5 SUZUKA GT300km RACE GRAND FINAL。

当初は8月31日・9月1日に予定されていた第5戦だったが、みなさんも既にご存知の通り、台風で延期となったために12月の寒空の下での開催になった。

最終戦のため、もちろんサクセスウェイトは0kg。今年6月に同じく鈴鹿で行われた第3戦では、96号車は9位でポイント獲得を果たしている。コンディションが全く異なるとはいえ、RC Fが得意としているコースでの更なるポイント、そして表彰台でのシーズン締めくくりを、チームの誰もが目指し、大きく期待していた。

土曜日の午前中に行われた公式練習では、96号車は6番手のタイムを記録。久しぶりにドライで走る予選に向けて、影山監督の指揮の下、新田選手と高木選手のお二人、エンジニア、メカニックは着々と準備を進めているようだった。

そして今回も第3戦の鈴鹿と同様に60号車Syntium LMcorsa GR Supra GTとの合同イベントとなっていたため、60号車と96号車のホスピには2日間で多くのゲストやスポンサーの方々がお見えになり、賑やかな週末となった。ピットウォークでも、サイン入りランチョンマットには多くのお客様が列をなし、両チームのファンから熱く心温まる応援を受け取ることができた。個人的に土曜日のピットウォークのハイライトは、高木選手のサインのスピードが、今シーズンで1番速かった気がすることだ。

96号車のマネージャーを務めている鈴木志歩ちゃんが、「ベルトコンベアで作業している、何かの生産ラインのようだ!」と言うと、高木選手は目をこちらに配らせて、自慢げに更にサインのスピードを上げていた。レースだけではなく、サインの腕とスピードもベテランだ。

また、高木選手が今週末身につけていたサングラスにも注目が集まった。96号車のトランポを引っ張るチームメンバーが「高木さん、そのサングラスかっこいいですね!」と話しかけているのを目撃。確かに紺色と縁のデザインがおしゃれなサングラスだった。同じものが欲しいと思い、一緒に同ブランドのウェブサイトを調べてみたが、どうやら既にサイトには無いもののようだった。「もう無かったです」と報告すると、「定価+1万円でいいよ!」とオークションが開始。レース、サインのスピードと腕、そして営業も上手だという新たな一面も見られた。

かなりの期待と緊張感に包まれた中、今シーズン最後の予選が開始。Q1は新田選手が担当し、残り時間約15分程でコースイン。慎重にタイヤを温めてタイムアタックに挑んだものの22番手タイム。これは、後にエンジンの不調が原因であるということがK-tunes Racingの公式X(旧Twitter)で報告された。Q2にはLower(下位15)クラスに出走。高木選手が担当し、このクラスのセッションでは合算トップタイムを記録した。GT300クラスの予選では、予選方式の認識の違い?で混乱が生じてしまい、暫定のリザルトでは決勝11番手グリッドからスタートとなっていたが、結局は96号車は15番手から決勝レースをスタートすることになった。

決勝日のドライバーアピアランス後に行われた、毎戦恒例のチームミーティングには、何と今回隣のピットでK-tunes Racingファミリーでもある阪口晴南選手が乱入。新田選手と高木選手の間に入って、意気込みを語ってくれた。この時の新田選手の優しい笑顔には、新田選手の人柄が特に表れている。こちらも釣られて笑顔にさせられてしまった。K-tunes Racingの良いところ、良い雰囲気はこのようにして作られているのだ。

チームミーティング後には、影山監督と『オヤジギャル話』に花が咲いた。後に調べてみると、どうやら1990年代の流行語だということを理解した。影山監督は面白いジョークを交えながら、気軽にお話ししてくれるので、いつも結局は勝手に引き込まれて、そのペースに持っていかれてしまう。いつかは私のペースで影山監督をアタフタさせてみたいものだと常々思ってはいても、それはまだ何年も先の話になりそうだ。

そしていよいよ、2024年シーズン最後のレースがスタート。96号車のスタートドライバーは新田選手。前を走るマシンに次々とプレッシャーをかけ、順位を順調に上げていった。見事ポイント圏内に入り、高木選手にバトンタッチ。新田選手同様にいくつものマシンをオーバーテイクし、堅実な走りで9位フィニッシュ。ポイントを獲得し、チームランキングは13位という結果となった。

96号車のピットからかなり離れたところからだったが、グランドフィナーレには多くのGTファンが参加している様子が見れた。グランドフィナーレから帰ってきた新田選手は、寒そうにしていたが、すっきりとした笑顔だった。チームのエンジニアやメカニックの方々への労りや気配りを最後まで忘れることなくスマートにされる姿は、レーシングドライバーとしてはもちろんのこと、1人の人間として、戦う男の姿としても常にトップレベルだ。

K-tunes Racingとしては、まだ12月22日にシーズン報告会が予定されており、多くのチームのメンバーに会える機会もあるわけだが、それでも最終戦となるといつも寂しい気分になるのは、私だけでは無いだろう。来シーズンはまた、96号車が更にかっこよく、そして強くなって戻ってくることを楽しみにしてシーズンオフを過ごしたい。

最後に、今シーズンも96号車K-tunes Racingを支え、応援してくださったスポンサー、関係者、そして大切なファンの皆様。本当にありがとうございました。SUPER GTはもちろんのこと、K-tunes Racingはこれからも多くのことに挑戦していきますので、是非今後とも引き続き応援をしてくださると嬉しいです。

また皆様にお会いできることを楽しみにしております。ありがとうございました。