K-TUNES RACING

インタープロトシリーズ第5戦-第6戦 富士スピードウェイ 10月28日・29日

インタープロトシリーズ第5戦-第6戦ktunes インタープロトシリーズ第5戦-第6戦ktunes インタープロトシリーズ第5戦-第6戦ktunes インタープロトシリーズ第5戦-第6戦ktunes インタープロトシリーズ第5戦-第6戦ktunes インタープロトシリーズ第5戦-第6戦ktunes インタープロトシリーズ第5戦-第6戦ktunes

第5戦で末長一範がファステストを記録
しかし豪雨で日曜日のプログラムは中止

K-Tunes Racingが挑む、インタープロトシリーズの第5戦、第6戦が、10月28日・29日に開催された。ジェントルマンドライバーを務めるのは、チーム代表でもある末長一範選手。そして、プロフェッショナルドライバーは昨年のチャンピオン中山雄一選手。ここまで行われた2大会、末長選手は第1レースこそ、いずれもGクラス2位と好発進を果たすのだが、第2レースではアクシデントに見舞われ続け、未だ結果が残せていない。連覇を狙う中山選手も不運な展開が続き、表彰台に上がったのも第1戦だけ。ふたりとも不完全燃焼と言うべき状態が続いているが、そろそろ起死回生の一発が欲しいところである。

土曜日は未明からあいにくの雨だったが、ジェントルマンクラスの予選が始まる頃には止んでいた。ここでタイヤ選択が分かれ、何台かは早くもドライタイヤを選択したが、末長選手はウェットタイヤを装着する。じっくりとタイヤに熱を入れ、2分3秒台、1秒台へと着実にタイムを詰めていったが、予想以上に路面の渇きは早く、ドライタイヤを選択したドライバーは2分を切っているどころか、トップは1分53秒台。そこでやむなく末長選手はピットに戻ったが、予選はすでに折り返しを過ぎており、そこからではドライタイヤを発熱させるのは難しいとピットは判断。ウェットタイヤのままで末長選手をコースに送り戻す。その結果、なんとか2分を切り1分59秒 953を記すも、末長選手は総合10番手、Gクラス5番手グリッドから第5戦決勝レースに挑むこととなった。「ウェットタイヤからの走行開始だったんですが、路面が思いのほか早く乾いていったのでピットに戻りましたが、時間もないから、このまま行こうとなったのですが、明らかな選択ミスでした。チームも悩んでいたようですが、結果的にはドライでしたね……。これからの決勝がどういうコンディションになるのか、気になるところです」と末長選手。 続いて行われたプロフェッショナルクラスの予選では、もちろん中山選手はドライタイヤを装着。トラフィックを避けるため、すぐにはピットを離れず、5分経過時からの走行開始。その狙いは正解で、1周をウォームアップに充てた後、さっそくアタックを開始して1分47秒732をマークするも、さらなるタイムアップを狙った次の周に、100Rで痛恨のコースアウト。その際にラジエータグリルには草が詰まってしまい、水温が上昇。エンジンも伸びを欠き、1分49秒636、そして46秒889を記したところで、無情にもチェッカーが振られた。そのため、第5戦決勝レースには、自己ワーストとなる10番手から挑むこととなった。

午後、15周もしくは35分間で争われる、ジェントルマンクラスの第5戦決勝レース、マシンがグリッドに並べられる頃には雨は小康状態に。そのため、全車がドライタイヤを装着していた。ところが、フォーメイションラップが始まって間もなく雨がかなり強い勢いで降り始めた。機転を利かせた末長選手を含む5台が、タイヤを交換するためピットに滑り込んでくる。この後レースが開始されれば、かなり有利な状況になるのは明らかだったのだが、直後にスタートディレイの発表が……。 レースは2周減算の13周で仕切り直されることとなり、またセーフティカースタートでの開始となった。3周目からグリーンシグナルが点灯。鋭いダッシュを決めた末長選手は1コーナーまでに、まず1台をパス。さらにコカコーラコーナーでスピンを喫した車両もあったことから、もう1台もそのあとに自力で抜いて、いきなりGクラス2番手に浮上する。さらに5周目にはトップを走っていた車両もコースアウトで最下位まで後退したこともあり、末長選手は待望のトップに躍り出た。 ところが、その直後の6周目、1コーナーで末長選手もスピン。幸いリカバリーが早かったことから、なんとか3番手に留まり、7周目には4秒近くあった2番手の車両との差をジリジリと詰めていく。そして9周目には2番手に浮上。ただし、その時点でトップとの差は26秒にも。もはや、これまでかと思われたが、末長選手のペースは周を重ねるごと秒単位で上がっていき、当初2分18秒台だったのが、最終ラップには14秒860で、Gクラスのファステストラップを樹立。トップとの差も11秒にまで縮まっていた。 その結果、総合7位、Gクラスでは2位で末長選手はフィニッシュ。この結果が、第6戦決勝レースのグリッドとなるため、クラス初優勝も夢ではなくなってきた。

雨は降っても、せめてこれ以上強くはならないで……という思いは、残念ながら天には届かなかった。近づく台風はより雨足を強くし、日曜日には一向に止む気配を見せず。そのため、早々にジェントルマンクラス第6戦決勝レースが中止。残るは午後からのプロフェッショナルクラスの2レース。だが、さらに雨は強くなっていたこともあり、やむなく中止に。残す戦いは、12月2~3日の最終大会2レースのみ。末長選手と中山選手の大逆襲を期待したい。

コメント

<末長一範選手>
中止はやむを得ないでしょう。土曜日のレースでは、雨の中で徐々に慣れてペースを上げることができたんですが、本当は最初からあのくらいのペースを出さないとダメですね。今回はしっかり、日曜日も表彰台を狙おうと思っていたんですが、仕方ありませんね。あとは12月の最終戦です、それまで時間をなんとか作って、しっかり練習して挑もうと思っています。

<中山雄一選手>
今週大きいポイントを獲って帰ろうと思っていたので、中止は残念ですし、追い上げのチャンスが減ってしまったのはもっと残念です。 予選を失敗したのが悔しいですけど、その原因を次回までに解析して、課題も克服して。 今年まだポールポジションを獲ってないので、最終戦はポールポジションからレース1も、レース2も逃げられるように頑張りたいと思っています。

公式記録