K-TUNES RACING

OKAYAMA チャレンジカップレース第6戦 N1-86 レース第5戦 岡山国際サーキット

オカヤマチャレンジカップレース第6戦ktunes オカヤマチャレンジカップレース第6戦ktunes オカヤマチャレンジカップレース第6戦ktunes オカヤマチャレンジカップレース第6戦ktunes オカヤマチャレンジカップレース第6戦ktunes オカヤマチャレンジカップレース第6戦ktunes オカヤマチャレンジカップレース第6戦ktunes

末長選手が悲願のチャンピオンを獲得
中山選手とともに1-2フィニッシュも達成する!

岡山トヨペットを母体とするK-Tunes Racingが挑む、岡山国際サーキットが舞台のOKAYAMAチャレンジカップレース、N1-86レースの最終戦が、11月26日に開催された。「GR Garage倉敷」をドライブする、チーム代表でもある末長一範選手は、中山雄一選手と組んで挑んだ第2戦、2H耐久での優勝を含み、4戦すべてで表彰台に上がったことでランキングのトップに浮上。今回はチャンピオン候補の檜井保孝選手が欠場、そして西村公秀選手がエントリーを取り消したため、決勝を走らずしてチャンピオンが早々に決定することとなった。
今回も10周のスプリントレースながら、90号車で中山選手もエントリー。練習だけでなく、本戦でも末長選手のドライビング技術向上のサポートをコース内で行うとともに、1-2フィニッシュの達成に期待がかかった。

主に中山選手が末長選手を先導し、時には後ろからチェックするなど、積極的なサポートが目立った土曜日の練習走行。今回はコンディションを考慮し、タイヤがハードからミディアムに戻されたこともあって、その確認も行われていた。
日曜日の午前9時40分から15分間の計測となった予選は、予想どおり低い温度の中での走行となったため、タイヤのウォームアップは、じっくりと入念に。末長選手は計測2周目に、まずは1分50秒台に入れ、2周を走行。完全に熱の入った4周目に1分48秒964と、一気にタイムを上げ、次の周にも48秒910へと短縮を果たすも、Nゼロ-86だけでなく、ロードスターも加えての混走のため、なかなかクリアラップが取れずにいた。
そんな状況は中山選手にも共通し、何度も渋滞に巻き込まれる中、ラストアタックで1分45秒635をマーク。中山選手がポールポジションを獲得し、末長選手が2番手につけることとなった。

「48秒台に入れられましたが、もうちょっと行けたと思います、引っかかっているので。出るタイミングを間違えましたね、もう少し待った方が良かったかも。決勝を前にして、チャンピオンも決まりました。実感はあまりないんですが、シリーズを全部出られて、常にポイントが獲れたのは大切なこと。しっかり完走もできているので、来年はさらに上の段を狙います」(末長選手)
「来週のIPSに向けて、末長選手のドライビング技術向上が一番の目的だったので、そのお手伝いとして今回参戦しました。このレースには谷口信輝選手や平川亮選手といった強敵も出てくるので、来年もし僕が出ることになったらと、その時に備えて本気でデータ取りをしました。Nゼロに引っかかっちゃったのが残念です」(中山選手)

9台のNゼロ-86との混走となった、決勝レースのスタート進行開始は14時50分。2台の「GR Garage倉敷」がフロントローを独占する光景は、なんとも壮観。威風堂々という表現が浮かんだほどだ。しかし、ポールの中山選手が好スタートを切ったのに対し、末長選手は出遅れてしまい、Nゼロ-86勢にも先行を許してしまう。市販ラジアルとスリックとで、タイヤの発熱に差があることが原因だった。
いったんは5番手まで退いた末長選手だったが、その後の巻き返しは凄まじかった。2周目、3周目に1台ずつオーバーテイクしていき、4周目のアトウッドカーブで、ついに中山選手に続く、2番手にまで浮上。その後もターゲットとしていた1分49秒台に入れ、大きく遅れを取ることなく、中山選手に続いて周回を重ねていく。もちろん、後続は一切寄せつけず。
中山選手は最後まで危なげない走りを見せ、ポール・トゥ・ウィンを達成。その結果、3戦のみの出場ながら、ランキングでは3位を得ることに。そして末長選手は2位でフィニッシュし、初めての1-2フィニッシュで、すでに決定しているチャンピオンに華を添えた。

「僕はまぁまぁだったんですが、スリックタイヤはスタートで全然グリップしてくれなくて、それで末長選手は下がってしまいましたが、すぐに戻ってきてくれたので、そこからはできるだけ引っ張って、2台で逃げようということで。ちゃんとワンツーで帰ってこられたので、良かったです」(中山選手)
「スタートは、スリックタイヤで路面温度が低い中だから、そ〜っと行かないといけないのを、自分の中ではもうちょっといけるかと思ったのが、全然行けなくて。回転数とかより、踏み込みが早かったかも。それでもしばらくして中山選手に追いつきましたが、遠かったですね。今年は2種類のタイヤを使ったんですが、特性が同じクルマでも全然違うというのが分かって、そのあたりの理解度というか、気づきというのは大きかったですね。それと、このクルマの簡単そうで、難しさと楽しさというのは、深まる一年でした。徐々にタイムも上がってきているので、それも良かったと思います。今日のスタート以外はスッキリ終われました!」(末長選手)