2023 Rd.8 Preview最終戦もてぎで起死回生の活躍は可能か?
今シーズンを締めくくる走りに期待

ついに2023年シーズンも最終戦を迎える。場所は栃木県モビリティリゾートもてぎ(旧ツインリンクもてぎ)、今年もまた陽が落ちて、結構寒いもてぎでグランドフィナーレを見ることになる。サーキットでレース観戦しようとする人は、十分な防寒対策をしたほうがいい。
今シーズンのK-tunes Racingは、とても厳しいシーズンを過ごしてきた。ここまで7戦のうち入賞は3回で、9位、8位、8位といずれも下位での入賞となり、シリーズランキングでもドライバーランキングが19位、チームランキングが18位と低迷している。
シーズン後半には予選で2位、ポールポジションと速さを見せた。それが直接的に結果に結びつけられないのが、現在のGT300クラスのレベルの高さであり、難しさなのだ。K-tunes Racingも進化しているが、ライバルたちもまた進化しているのだ。
最終戦の舞台であるモビリティリゾートもてぎは、ストップ・アンド・ゴーと呼ばれる短いストレートとタイトコーナーの組み合わせが多い、特徴的なコースレイアウトとなっている。そのためブレーキへの負担が大きい。逆に高速コーナーがひとつしかないため、タイヤへの負担は小さい。
最終戦なのでサクセスウエイトはナシ。ガチンコの勝負ということになる。
レースは300kmと短いため給油は1回、そして今回のレースではタイヤ交換の義務がない。それは軽量なGT300マシン(旧JAF-GT)などのタイヤへの負担がそもそも小さいマシンで、タイヤ無交換作戦を取ることができる。FIA-GT3マシンに対して、パワーで劣るGT300マシンへの救済策のように感じるのだが、そもそもRC F GT3はハンドリングマシンゆえにBoPによってエンジンパワーが絞られており、パワーで優位性はないけどGT3なので重くてタイヤ無交換は難しい。つまりライバルたちに対して、今回のレースは不利な状況だ。
そもそも得意とするコースではないのだが、それでも過去もてぎでは2度上位入賞を果たしている。レースが混乱したり、あるいは天候が変化したりすれば、チャンスがないわけではない。そういった場面では、2人のベテランドライバーは大きなアドバンテージになるはずだ。
第7戦オートポリス決勝レースはクラッシュした後に、3つのドライブスルーペナルティが出され、そのうち2つがリタイヤのために未消化となった。リタイヤによるドライブスルーペナルティ未消化は、決勝のスターティンググリッドが4つ降格となる。それが2つとなるとどうなるのか?? 現時点(2023年10月27日現在)は不明だが、少なくとも予選結果に対して4つ以上のポジションを下げることにはなるだろう。
どちらにしてもシーズン最終戦。さまざまな状況を考えると困難なレースになる可能性は高いのだが、しっかりと楽しんでシーズンを締めくくりたい。
(過去データ)
K-tunes Racing もてぎ大会 戦績
2022年 第8戦 MOTEGI GT 300km RACE
2022年11月05日(土)〜06日(日) モビリティリゾートもてぎ
ドライバー 新田守男選手 / 高木真一選手
公式予選 Q1 B組5位 → Q2 15位
決勝レース 6位 60Laps 優勝した#55に24秒451遅れ
第4戦 | 公式予選 | 22位 | 決勝レース | 13位 |
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第7戦 | 公式予選 | 12位 | 決勝レース | 14位 |
第4戦 | 公式予選 | 6位 | 決勝レース | 4位 |
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第7戦 | 公式予選 | 13位 | 決勝レース | 17位 |
第8戦 | 公式予選 | 17位 | 決勝レース | 3位 |
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第8戦 | 公式予選 | 12位 | 決勝レース | 10位 |
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