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2022.3.12-13 公式テスト12年ぶりのゴールデンコンビ復活!
ブランクを感じさせないタッグに期待が高まる
SUPER GTのシーズンは、岡山国際サーキットでの公式テストから始まるのが恒例。今年もまた岡山公式テスト、3月12日(土)〜13日(日)に開催された。
今シーズンのSUPER GTシリーズ、GT300クラスではK-tunes Racingが高い注目を受けている。それはいうまでもなく、高木真一選手を迎えたことで、新田守男選手とのゴールデンコンビが復活することになったからだ。かつて12年もの間コンビを組み、優勝12回、チャンピオン1回と、GT300クラスのトップチームとして君臨してきた。速さ、安定感、そしてファンサービスと、2人のコンビネーションはレースだけでなく、マシンを降りてからも高いレベルにあり、多くのファンを獲得していた。ゴールデンコンビと呼ばれる所以である。
その2人が、12年ものブランクを挟み、再びタッグを組む。12年という時間を経た2人は、ともにベテランドライバーとなっている。お互いに若いドライバーと組み、若手を育てるような、似たような環境でもあった。実際のレースでもバトルシーンを演じることが何度もあった。
果たして、ゴールデンコンビ復活はどうだったのか?? 答えはまるで『去年も、一昨年も、チームメイトだったに違いない』と感じさせるものだった。互いを知り尽くした2人は、違和感なくフィットしていた。距離感や間といったものが、とても自然だったのだ。
ドライバー同士のコミュニケーションは問題はなかった。しかし、それでも高木真一選手の緊張感は明らかだった。ベテランらしからぬ、何だか落ち着かない雰囲気だった。
「そりゃ、緊張しますよ。初めてのチームですから」と高木真一選手はそうコメントしてくれた。
ただその緊張感も、マシンを一度走らせれば、すっかり消え失せ、落ち着きを取り戻していた。公式テスト初日、最初のセッションでステアリングを託されたのは高木真一選手だった。マシンへの習熟のために、マイレージを稼ぐことも必要だろう。
公式テストでの最大の目的は、タイヤのチェックだ。ダンロップが開発してきた今シーズン用のさまざまなスペックのタイヤの中から、RC F GT3にマッチし、戦えるものを選定することが重要なのだ。本来であれば昨年までの情報を持っている新田守男選手が中心になるのが順当のような気がするが、あえて高木真一選手に任せた。
タイヤテストなので、短い周回数でタイヤを次々と交換しながら、評価していく。新田守男選手、そして影山正彦監督も、そのコメントに注目している。
初日の午後は、今度は新田守男選手がコクピットに収まり、残りのタイヤテストを消化した。そしてこの初日、高木真一選手のベストラップは全体の2番手タイムという、速さを見せた。
2日目はマシンのセットアップの確認、レース距離を想定したタイヤの耐久性チェックなどを2人のドライバーが交互に実施した。
新田守男選手に昨年までとの違いを質問すると、「真一がチェックしたタイヤを、ボクがもう一度走らせて確認する必要がない。それが大きいよね。去年までだったら、やっぱり若いドライバーだから自分も走って確認が必要だった」という答えだった。お互いの信頼感は、12年のブランクを感じさせないものだった。
初めてのダンロップタイヤ、初めてのRC F GT3となった高木真一選手は、マシンの習熟もかなり進んだようだった。
「いろいろと操作系を含めて、マシンについては理解が進みました。すごく乗りやすいマシンですね。去年までは同じGT3マシンですけど、ミッドシップでターボエンジンだったので、FRのノンターボで乗りやすいというか、やはりバランスがいいですね。ミッドシップだとフロントのタイヤが温まりにくくて、大変でしたね。FRだと前後バランス良くタイヤが温まるので、タイヤの評価もしやすいです。
エンジンはレスポンスが良くて、高回転までシャープですね。ターボラグは、もちろんありませんから。逆にターボのマシンばっかり乗っているので、レスポンスが良すぎて、少し鈍くして欲しい、って言いたいくらいです(笑)」
初日にいきなり全体の2番手タイムというのは、どう考えているのだろうか??
「まぁ、タイヤの状況がそれぞれ違うので、タイムを比較してもあまり意味はないんですけど、でもタイムはいいほうがいいですよね。そのタイヤでレースが走れるなら、いい結果につながるんだから。
そういうタイムが出せたのは、やっぱり新田さんが4年間仕上げてきたマシンだし、ダンロップタイヤも3年目ということだから、セッティングができあがっているからでしょうね。乗りやすいので、走っていて安心感があるんですよ。だから攻め切れるということに繋がったと思います」
K-tunes Racingで再結成することになったゴールデンコンビ。チームの雰囲気も変わり、テストでの成果も十分、しかも2人のベテランは若手ドライバーのような速さも持合せている。今シーズン、何か大きな成果へとつながりそうな、期待感が高まる。

コメント
影山正彦 チーム監督
「去年までは若手ドライバーのコメントを新田選手が走って確認することが必要だったんですが、ドライバーが信頼できるベテラン同士ということで、今回の公式テストは効率的にスピーディに消化できました。いい勝ち方を知っているし、いい負け方も知っている2人なので、不安は全くないですね。昨年、2位表彰台に立つことはできましたが、今年は優勝を目標にして、次のステップへと上がりたいですね。そのための準備を、次の富士での公式テストでもしっかり行って、開幕戦に臨みたいと思います」
新田守男 選手
「いいデータを得ることはできたと思います。高木選手とは方向性を含めて、十分に理解し合えているので、いいテストになりましたね。タイヤもいいスペックを確認することができたので、そこからさらに進化させたいですね」
高木真一 選手
「ダンロップタイヤの特徴やクセを掴むことができて、また2日目はロングでの特性も確認することができました。マシンに関しては、いろいろなモードも試すことができたので、富士ではさらに一歩前進できるように考えています」