K-TUNES RACING

2020 Rd.2 Preview阪口晴南選手に代わり脇阪薫一選手が緊急参戦!
2戦連続の富士で進化を見せることができるか?

2020 AUTOBACS SUPER GT 第2戦は、8月8日(土)~9日(日)、静岡県・富士スピードウェイで開催される。開幕戦に続いて、同じ富士スピードウェイでの連戦ということになる。そして、このタイミングでK-tunes Racingは大きな発表をした。それは第2戦、阪口晴南選手から脇阪薫一選手へのドライバーの変更である。

世界中に広まった新型コロナウィルス、その更なる拡散を防ぐために、日本では水際対策として入国制限を実施している。そのためヘイキ・コバライネン選手が入国できず、SUPER GTに参戦することができない。彼がドライブするはずだった#39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraは、第1戦では山下健太選手が代役を担ったが、第2戦は渡欧するために参戦できない。そこで阪口晴南選手に白羽の矢がたった。阪口晴南選手にとっては、GT500クラスで自分の才能を証明する絶好のチャンスとなる。
過去のスポット参戦の例を挙げると、2018年の第2戦で坪井翔選手が、同じSARDからGT500クラスに初参戦。見事2位を獲得し、翌年GT500へとステップアップしている。阪口晴南選手はこのチャンスをモノにすることができるのか?

阪口晴南選手の代役として第2戦K-tunes Racingのステアリングを握る脇阪薫一選手は、フォーミュラニッポンやGT500クラスでも活躍したベテランドライバー。昨年までGT300クラスへフル参戦していたこともあり、即戦力として活躍してくれるに違いない。また2015~2016年には新田守男選手とのコンビでGT300クラスを戦っており、チーム内でのコミュニケーションも問題なく、レースを戦えることだろう。

開幕戦で入賞まであと一歩の11位となったK-tunes Racingだが、さまざまなテストが実施でき、貴重な実戦データも得た。レースの中で得られたデータはマシンのセットアップにも、チームの戦略決定にも、とても重要だ。
とくにチームにとって未知数だったダンロップタイヤについてのデータは、今後の戦いに大きくプラスになることだろう。
第2戦は、開幕戦に続いて富士スピードウェイでの開催となる。基本的には開幕戦で速かったマシンは、やはり第2戦でも速いことは間違いない。不確定要素という意味では、梅雨時期で気温も低かった開幕戦に対して、第2戦は真夏の気候となることが予想される。温度が上がり、マシンやタイヤの状況も変わる。そこにどれだけアジャストしていくことができるのか?
開幕戦では予選Q1が8位、予選Q2も8位という結果だった。これは予想していたよりも良い結果で、チームは歓喜した。しかしその予想以上の予選結果の影には、開幕戦ということで、ミスやトラブルが出たチームがいくつかあった。ようで、第2戦で同じ成績を残すには、チーム全体がさらに進化する必要がある。

2020 AUTOBACS SUPER GT 第2戦は、8月8日(土)~9日(日)、静岡県・富士スピードウェイで開催される。今回もまた無観客での開催だが、レースプログラムは開幕戦とは異なり、通常のSUPER GTと同じように、土曜日に予選、日曜日に決勝レースが開催される予定だ。