K-TUNES RACING

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2019.10.19-20 岡山国際サーキットN1仕様の86で戦う2人のドライバーを
K-tunes Racingが盛大にサポート中

岡山国際サーキットを舞台に年6戦開催されている岡山チャレンジカップ。さまざまなマシンで参戦できるように豊富なクラス設定がされていて、レースを始めたばかりのビギナーから、レース経験の豊富なエキスパートまで幅広いドライバーに親しまれている。

K-tunes Racingは、その岡山チャレンジカップへの参戦するため、2013年に誕生した岡山トヨペットのレーシングチームだ。これまではメカニックの養成などを目的に、チーム代表でもある末長一範選手を中心に、参戦してきた。
その参戦体制は2019年から新しいフェーズに入った。ジェントルマンドライバーをフルサポートする形へと進化したのだ。もちろんマシンはトヨタ86で、そのN1クラスに参戦。ドライバーは地元岡山県在住の野上昌範選手、藤井大温選手である。
「私のほうが先に練習を始めたので、少しだけキャリアは長い」と語る野上選手だが、2018年の秋からサーキットでの練習走行をスタートさせている。
対する藤井選手は「過去にバイクのレースをやったことはあるんですけど、四輪は初めてです。野上さんに誘われて練習から始めました」とのことで、野上選手の半年後に藤井選手もK-tunes Racingの門をたたき、トヨタ86で練習走行を開始した。

そして、野上選手と藤井選手は2月24日に行われた岡山チャレンジカップの開幕戦で、ついにレースデビュー。藤井選手がクラス2位、野上選手がクラス3位という結果を上げた。続く3月31日の第2戦は2時間耐久レースとして開催され、末長一範選手とコンビを組んだ藤井選手がクラス優勝、卜部治久選手とコンビを組んだ野上選手もレース序盤で接触を喫しながらもクラス2位となり、順調なレースキャリアをスタートさせた。
その後も3戦目となるチャレンジカップ第4戦では藤井選手が3位、クラッシュを演じた野上選手もクラス4位に入賞。浮き沈みはあるものの、両ドライバーともに各レースで完走を続けるなど、実戦のなかで着実にスキルアップを重ねていった。
このようにデビューイヤーながら、2019年の岡山チャレンジカップで順調な戦いぶりを見せている両選手だが、この2名のルーキーの活動を支えているのが、K-tunes Racingのカスタマーサポートにほかならない。スーパーGTを筆頭に豊富なレース経験を持つ同チームはカスタマーサポートも充実した体制となっており、野上選手、藤井選手の活動をソフトおよびハードの両面からバックアップしている。

なかでも特筆すべきポイントが、ベテランドライバーの新田守男選手をアドバイザーとして起用していることだろう。新田選手はご存知のとおり、K-tunes RacingのドライバーとしてGT300クラスに参戦しており、チームメイトの阪口晴南選手とともに開幕戦と第3戦で優勝するなど、活躍を見せている。GT300クラスでの優勝回数は通算22勝で、歴代最多を誇るレジェンドドライバーとして知られている。
その新田選手が全レースでチームに帯同しており、絶えずピットで両ドライバーにレクチャー。テクニカルなポイントから、予選、決勝での戦い方までセッションごとにアドバイスしているだけに、レース経験の少ないルーキーにとっては大きなプラスとなるだろう。

加えてマシンのメンテナンスやセッティングを行うメカニックたちもスーパーGTで鍛えられてきたディーラーメカニックで、ドライバーのリクエストに合わせてマシンのセッティング変更を実施するほか、予想外のハプニングにも迅速に対応。常にベストな状態にマシンを仕上げていることも同チームのカスタマーサポートの特徴と言える。
「最高の環境だと思います。新田さんにデータだけでは分からないところも、アドバイスをしてもらえるし、メカニックが完璧に仕事をしてくれるのでドライビングに集中できることも嬉しい」と藤井選手が語れば、「2回ぐらいクラッシュしているんですけど、その都度、メカニックが直してくれているので助かります。おかげさまで順調なシリーズです」と野上選手も語るように、同チームのカスタマーサポートで、2名のルーキーが急成長を遂げている。

10月20日に開催されたチャレンジカップ第5戦は2時間耐久としてレースが行われたが、野上選手と藤井選手は素晴らしい走りを披露してくれた。
「当初、ドライバーとして私も参加する予定でしたが、できるだけ多くの時間を走ってもらおうと、あえて新人のお二人で組んでもらいました」とアドバイザーを務める新田選手が語るように、同大会には初めて野上選手と藤井選手がタッグを組み、1台のトヨタ86でエントリー。ライバルチームがプロドライバーを起用するなか、野上選手/藤井選手は予選でN1クラスの3位につけると決勝でも序盤から素晴らしい走りを披露していた。
スタートを担当したのは野上選手で「スタートで前のクルマが止まっていたので、それにビックリしました」と語るようにスタートで出遅れるほか、「途中でシフトミスをしてリズムが狂いました」と語るように9周目にポジションダウンを演じるものの、ライバルチームが脱落するなか、安定した走りを披露し、スタートから約35分後にピットインを行なった。

セカンドスティントを担当した藤井選手もコンスタントな走りを披露し、少しずつポジションアップ。「クルマが良くて走りやすかったですね」と語るように44周目には総合9位、クラス首位に浮上するなどトップ争いを展開し、チェッカーまで残り35分を迎えた45周目に2度目のピットインを行なった。
残念ながら最終スティントではプロドライバーを要するライバルチームの逆転を許すものの、野上選手がノーミスでチェッカー。「完走できてほっとしました。タイムも良かったので楽しかった」と野上選手、「耐久レースはみんなで戦っているので、スプリントレースとは違う面白さがありますね。素人コンビで優勝を狙える走りができたので良かったと思います」と藤井選手と語るように、60周を走破した同チームはクラス2位で表彰台を獲得した。
「二人でコンビを組むのは初めてでしたが、大きなミスもなく、冷静に走れたと思います。今シーズンは両ドライバーともにクラッシュしたけれど、ちゃんと克服して経験を積んできた。今回の耐久レースも楽しく終われたので100点だと思います」と語るのは、アドバイザーを努めた新田選手だが、野上選手、藤井選手にとって貴重な経験となったに違いない。

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