K-TUNES RACING

2021 Rd.8 Previewついに2021年シーズンも最終戦へ
苦手の富士を克服できるか

いよいよ2021シーズンも最終戦、第8戦富士が11月27日(土)〜28日(日)に静岡県・富士スピードウェイで開催される。最低気温が0℃に近い、すでに真冬に入るはずの富士で、今シーズン最後のSUPER GTが行われるのだ。まだ決まっていないシリーズチャンピオンも決定することになる。

実は富士での開催は例年、5月のゴールデンウィークと、8月の夏休み、というのが定石だった。唯一の例外は昨年の最終戦で、3つのサーキット限定で開催された特異なシーズンゆえの変化だった。その時のリザルトは、予選では躍進しQ2で4位を獲得したものの、決勝レースはタイヤのグリップダウンが激しく2ストップを強いられて3周遅れの22位となってしまった。
K-tunes Racingは、すでにチャンピオンシップの権利を失っている。新田守男選手は23ポイントでランキング12位。優勝+ポールポジションの21ポイントを獲得できたとしても44ポイントで、他のドライバーがポイントを獲得しない場合でランキング4位が最上位となる。

最終戦を前にした第7戦ツインリンクもてぎでは、決勝レースでのペースが悪く、結果は17位に終わった。しかしレースウィーク、走り始めからペースが悪かったマシンを、大幅なセッティングでペースを取り戻し、事前のチェック無しに、いきなりの予選でQ2進出を果たした。それはダンロップタイヤに対するデータの積み重ねから、実走させなくても、セッティングをシミュレーションすることが可能になったということだ。
 ダンロップタイヤを採用してから2シーズン目の終わりを迎えようとしているが、その進化は着実に結果に現れている。

最終戦の舞台は富士スピードウェイ。残念なことに、季節を問わず、良い結果を出せた、という経験はない。ハンドリングマシンであるLEXUS RC F GT3が長所を発揮できない、苦手とするコースのひとつなのだ。
しかも最終戦ということで、サクセスウエイトが全車ゼロになる。シリーズポイントを大量に獲得したランキング上位のマシンは、サクセスウエイトによってシーズン中盤は速さを抑えられている。しかし最終戦は、サクセスウエイトなしのガチンコ勝負になる。
影山正彦チーム監督は「コースとの相性は良くないですし、全車ウエイトなしでのレースなので、難しい部分はあると思います。それでも、シーズンをいい形で締めくくって、来シーズンへとつながるレースができるように、ベストを尽くします」と、コメントしてくれた。