K-TUNES RACING

2021 Rd.7 Preview表彰台獲得で勢いに乗るK-tunes Racing
ツインリンクもてぎで上位入賞を狙う

ついにシーズンはラスト2戦。第7戦モテギが11月6日(土)〜7日(日)に、栃木県ツインリンクもてぎで開催される。

前戦オートポリスでは阪口晴南選手のチーム復帰という大きなトピックスの中、新田守男選手とのコンビネーションはすぐに結果につながり、見事2位表彰台獲得を果たした。やはり本来のメンバーが揃ったほうがチーム全体のパフォーマンスも向上し、最良の結果を生み出してくれる。
2位15ポイントを上乗せしたことで、新田守男選手のシリーズランキングは12位にまでジャンプアップ。残り2戦で、さらに上位へランクアップしたいところだ。

その舞台となるツインリンクもてぎは、タイトな90度コーナーが多く、強いブレーキングとフル加速が繰り返される、いわゆるSTOP&GOのサーキット。トラクション性能が高く、パワフルなターボエンジンを搭載したマシンが有利になる。96号車と同じGT3マシンでいえば、NSXやGT-Rが得意としているコースだ。当然ハンドリングマシンであるLEXUS RC F GT3にとっては苦手なコースということになるのだが…。
新田守男選手の見解は違っていた。「2019年に追いあげて3位になってから、モテギが苦手というイメージは無くなったんですよ。しっかりマシンを仕上げて、タイヤが機能すれば、上位に食い込めるんじゃないかな」というのだ。そのレースは2019年最終戦、チャンピオン獲得の可能性も残っていたのだが、予選は17位とQ2進出ができず、苦戦が予想された。しかし決勝レースでは怒濤の追いあげを見せて、3位表彰台に立つことができた。チャンピオンは獲得できなかったものの、シーズンを締めくくる走りは圧巻だった。
翌2020年の第4戦では、予選はQ2進出を果たして6位、決勝レースでは4位というリザルトを残している。

前戦オートポリスは、意外なほど低温で、路面温度も低かった。今回のツインリンクもてぎは北関東だけに九州よりは寒いには違いないが、天気予報によれば気温は大差ない可能性が高い。ということは、オートポリスで機能したタイヤが、そのままツインリンクもてぎでも機能してくれるに違いない。
残り2戦ということもあって、サクセスウエイトはシリーズポイント×3から半減し、シリーズポイント×1.5となる。上位で成績を残してきた強豪チームはサクセスウエイトが大幅に減ることになる。しかしK-tunes Racing 96号車は15ポイントをプラスしたことで、24kgから35kgへと逆にサクセスウエイトが増えてしまうことになった。

しかし勢いを取り戻したK-tunes Racingにとって、それは大きな問題にならないことだろう。
第7戦モテギは、11月6日(土)に公式予選、11月7日(日)決勝レースが行われる。レース距離は2019年までの250kmではなく、一般的な300kmに設定されている。FIA-F4が同時開催となっている。