K-TUNES RACING

2018/8/4(土) 予選

SUPER GT 300 2018 Series 第5戦 富士スピードウェイ

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中山選手が担当した予選Q1は、 熾烈なタイムアタック合戦となり
トップと0.7秒差ながらも17番手で、 惜しくも予選Q2への進出を逃す
長丁場の決勝レースは、
定評あるチームワークで上位進出を狙う

シリーズ唯一の海外戦となるタイラウンドから約1カ月のインターバルを経て、AUTOBACS SUPER GTの第5戦「FUJI GT 500mile RACE」が富士スピードウェイで開催された。
富士スピードウェイでは毎年2回のSUPER GTが開催されていて、昨シーズンまでは5月が500kmの決勝レース、8月は通常の300kmとなっていた。だが、今シーズンは鈴鹿1000kmがSUPER GTのシリーズ戦から外れたこともあり、8月開催の今戦が500マイル(807km)と長丁場の耐久レースとなった。SUPER GTでは700km以上のレースになると、獲得できるポイントが引き上げられる。通常の決勝レースは、優勝すると20ポイント、2位が15ポイント、3位が11ポイントだが、700km以上だと優勝が25ポイント、2位が18ポイント、3位が13ポイントと、大幅にポイントを積み重ねるチャンスとなるのだ。
タイでの熱戦を終えたマシンは、船積みされて7月末に日本に到着。エンジニアやメカニックは、そこから、わずか1週間の間で富士スピードウェイラウンドへの準備を行ないサーキットへ乗り込んだ。
今シーズンからチーム体制を新たに初参戦することとなった「K-tunes Racing LM corsa」は、わずか3戦目の鈴鹿サーキットラウンドで優勝を果たし、第4戦のタイラウンドでは粘りの走行を見せて10位でポイントを獲得した。第4戦を終えた時点でドライバーズポイントが7位、チームポイントが8位となっていて、シリーズランキングでさらに上位に入るためには、大量ポイントの獲得が可能な今戦で確実に結果を残したい。
第5戦は、8月4日(土)、5日(日)の二日間に渡ってスケジュールが組まれていて、4日には公式練習と予選、5日には500マイルの決勝レースが実施される。
4日は、予定通りの8時40分に公式練習がスタートした。K-tunes RC F GT3には、まず中山雄一選手が乗り込み、持ち込みのセットアップや路面コンディションなどを確認する。計測6周目には1分38秒951をマークし、セットアップの方向性が間違っていなかったことが証明される。
その後は、数回のピットインを繰り返してタイヤの比較などを実施し、19周を走行して新田守男選手にバトンタッチする。新田選手は、決勝レースを想定したセットアップを試すなど19周を周回した。公式練習の結果は、中山選手がマークした1分38秒951がベストタイムとなり、14番手で終えることとなった。

<予選>
公式練習後には15分間のサーキットサファリが実施され、ここでは中山選手が8周を走行して予選前の最終チェックを行なった。
サーキットサファリの後は、ピットウォークや併催レースを間に挟みGT300クラスの予選は、14時35分に開始。K-tunes RC F GT3には中山選手が乗り込んで、予選Q1を戦った。3周に渡ってウォームアップを行なった中山選手は、4周目にタイムアタックを開始して1分39秒154をマーク。翌5周目もアタックを続行し、1分38秒684までタイムを短縮する。このタイムを計測した時点では、予選Q2へ進出できる14番手以内に入っていたが、15分の予選時間の最後にタイムを更新するマシンが多く、惜しくも17番手で予選Q2への進出を逃してしまった。しかし、トップタイムからコンマ7秒のギャップだったこともあり、ライバル勢との差は少ない。決勝レースを想定した公式練習の走行では安定したラップタイムを刻んでいたので、500マイルの耐久レースをコンスタントに周回すれば、上位入賞の可能性もある。

コメント

<影山正彦監督>
予選の結果だけを見ると、やはり富士スピードウェイは、RC F GT3に取って相性が良いコースとは言えません。それでも、決勝レースは500マイルと長丁場なので、的確な戦略を採れば上位へ進出することも可能だと思っています。明日は、諦めることなく我々のレースを行なって、ミスなく走っていきたいです。

<新田守男選手>
公式練習では多少のトラブルが出たこともありますが、決勝レースを見据えたセットアップができたと思います。昨シーズンに比べてリストリクターが小さいことやウエイトハンデが効いていて、一発のタイムは速くありません。そのため、予選Q1は厳しい戦いになると思っていましたが、その通りになってしまいました。しかし、トップのマシンともそれほど差がないので、決勝レースは表彰台を狙って走っていきます。

<中山雄一選手>
5月に富士スピードウェイで開催された第2戦よりは、セットアップを含めて良い状況になっていると感じています。ウエイトハンデやBoPの影響があるのでRC F GT3は、予選で上位に入るのは難しいと思っていました。それでも、タイヤのフィーリングやセットアップについては、決勝レースで上位を狙える可能性があります。500マイルの長いレースなので、明日はミスなくベストを尽くして走りたいです。

2018/8/5(日) 決勝

SUPER GT 300 2018 Series 第5戦 富士スピードウェイ

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17番手からスタートした
K-tunes RC F GT3は
ライバル勢と異なる戦略を採って500マイルの長丁場を最後まで戦いきり
10位に入賞しポイントをゲット。

500マイルの耐久レースとして開催されることとなったAUTOBACS SUPER GT 第5戦「FUJI GT 500mile RACE」の決勝レースが8月5日(日)に実施された。
K-tunes RC F GT3は、4日(土)に実施された予選Q1を中山雄一選手が担当し1分38秒684をマークするが、予選Q2に進出するにはコンマ2秒ほど足りず、決勝レースは17番手からスタートすることとなった。
予選から一夜明けた富士スピードウェイは、早朝から日差しが強く、ドライバーやメカニック、3万8300人の観客にとっても過酷な環境下での500マイルレースとなったはず。500マイルという長丁場の決勝レースのために、普段ならばお昼時に設けられるピットウォークは10時20分から開始され、ウォームアップ走行は11時55分から20分間に渡って実施された。
決勝レース前の最終調整となるウォームアップ走行は、新田守男選手が3周、中山選手が6周の計9周を走行。1分40秒123のベストタイムを記録し15番手の結果となった。
決勝レースは予定通りの13時30分にパレードラップによって幕を開け、GT500クラスの15台とGT300クラスの28台が500マイルの耐久レースに挑んだ。

新田選手がステアリングを握ったK-tunes RC F GT3は、後方からのスタートとなったためライバル勢とは異なるピットタイミングの戦略を採ることになる。1周目を終えた時点で新田選手はピットに戻り、中山選手にバトンタッチ。今戦は、最低でも4回のピットインが義務付けられて いて、そのタイミングはチームの判断となる。
2周目に25番手でコースに復帰した中山選手は、1分40秒~41秒台のラップタイムをコンスタントにマークして、10周目には24番手、20周目には22番手、30周目には13番手と徐々に順位を上げていく。40周目には全車が1回目のピットインを終え、この時点でK-tunes RC F GT3は6番手となり、42周目に2回目のピットストップのためにピットレーンにマシンを進めた。タイヤ交換と給油を行なうとともに中山選手から新田選手に交代し、21番手でコースに復帰。新田選手も1分41秒台のラップタイムを中心に追い上げを図るが、ウエイトハンデやBoPによって増した車重の影響もあり思うように順位を上げられない。ライバル勢とピットストップのタイミングが異なるため50周目には19番手、60周目には18番手、70周目には11番手となるが、実質の順位は全車が最後のピットストップを終えるまで分からない。レースが折り返しを過ぎた85周目には3回目のピットインを実施して、中山選手が第4スティントの走行に入る。19番手でコースに入ったK-tunes RC F GT3は順調に走行を重ね、100周目に15番手となり、ポイント獲得を狙っての戦いが続いた。レースが終盤を迎えた120周目を過ぎると、最後となる4回目のピットストップを迎えるマシンが増えていく。K-tunes RC F GT3も127周目に4回目のピットインを行なって、中山選手から新田選手にバトンタッチ。気温が低くなってきたこともあり、チームはこれまで使用していたミディアムタイヤからソフトに変更して最終の第5スティントで追い上げを図った。16番手でコースに復帰した新田選手は、130周目14番手、140 周目に12番手となりポイント獲得の10位以内まであと一歩のところまで迫る。
145周目には先行車が最後のピットストップを行なったために11番手となるが、10番手とのタイム差は約50秒でポイント獲得が絶望かに思えた。しかし、ファイナルラップ直前の158周目に6番手を走行していた21号車のAudi R8 LMSがタイヤのパンクによって後退。最後まで粘り強く走行を続けて、チーム全員が諦めずに戦ったK-tunes Racing LM corsaは、162周目に10位でチェッカーを受けた。
長いストレートと登りの低速コーナーが続くセクター3とRC F GT3が苦手としている富士スピードウェイでの戦いだったが、現状での全力を出し切って10位で入賞を果たした。次戦は、得意なコースレイアウトのスポーツランドSUGOが舞台となるので、上位を目指して大幅なポイント加算を狙っていく。

コメント

<影山正彦監督>
決勝レースは17番手からのスタートだったので、スタート直後の1周目にピットインを行なってライバル勢と異なる戦略を採りました。戦略としては悪くなかったと思いますが、ラップタイムが上がらずに苦しい展開が続きました。厳しい状況のなかでもドライバーを含めてチームの全員が最後まで諦めなかったことが、10位でポイント獲得につながったと思います。

<新田守男選手>
決勝レースの最後は10位に入れてポイントを獲得できたのは良かったのですが、実力で取ったのではなく先行車のトラブルだったので悔しい気持ちもあります。予選と決勝レースともにマシンに速さがなく苦しいレースとなりました。RC F GT3はストレートが伸びず、セクター3の低速で登りのコーナーは特に苦手でした。このウィークポイントを改善しないと今後のレースも厳しい結果となるはずなので、チームとともに解決策を見つけたいです。

<中山雄一選手>
決勝レースは、スタート後に新田選手と交代して乗り込み、その後の第4スティントも担当しました。序盤は1分40秒台が出ていたのですが、すぐにタイヤのグリップ感が薄れてきてライバル勢を追うことができませんでした。もしかしたら、タイヤのピックアップが原因かもしれません。10位という結果は、持っている実力をすべて出し切ったと思うので仕方ないです。次戦の菅生は、RC F GT3との相性が良いので、最低でもトップ5を狙っていきます。