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Inter Proto 2018 Series Race Rd.5-6 インタープロトシリーズ 第5戦-第6戦 富士スピードウェイ

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中山雄一が連続上位入賞3位&4位で
シリーズチャンピオンが見えてきた

土曜日の予選はウェットコンディション。予定ではジェントルマンクラスを20分間の計測で、続いてプロフェッショナルクラスを15分間の計測で行うはずだったが、この順番は入れ替えられた。雨足がいつ強くなってもおかしくなかったことから、中山選手はすぐにコースイン。アタック1周目から2分2秒539をマークし、次の周には1秒779にまで短縮。予選3番手を獲得した。
続いてジェントルマンクラスの予選に挑んだ末長選手は、短いインターバルの間に雨がやんでいたこともあり、コンディションの確認から走行を開始。ラストアタックで2分8秒893をマークして、総合7番手、Gクラスの3番手につけることとなった。

土曜日の午後から、15周で争われるジェントルマンクラスの決勝レース第5戦は、完全にドライコンディション。ポジションキープからレースを開始した末長選手は、まずは様子見と冷静に対処する予定だったが、2周目、後続の2台に虚を突かれる形で相次いでかわされてしまう。そのうちの1台は3周目にスピンして後退。その間に、前を行くマシンから3秒近く離されてしまっていたが、徐々にペースを上げて6周目には、差が1秒を切るまでとなる。
そこから先は3台による6番手争いが繰り広げられ、10周目には自己ベストの1分52秒687をマークするが、逆転のチャンスは訪れず。結局、総合8位、Gクラス4位でのゴールとなった。

日曜日。早朝まで降った雨の影響が心配されたジェントルマンクラスの決勝レース第6戦は、しかしレコードライン上は完全なドライ。もちろん全車がスリックタイヤを装着し、グリッドに並んだ。
スタートで1台に抜かれてしまった末長選手だったが、これはジャンプスタートによるもの。ドライビングスルーペナルティが課せられ、3周目には8番手に順位を戻す。今回は後続もしっかり抑えて、冷静に対処していたはずだった。
ところが4周目、ヘアピンで接触して順位を落としたマシンが、レース復帰する際に、末長選手にも当たってきたからたまらない。突然のことに回避する術もなく、コース上に停まった末長選手。大事をとってピットに戻るも、メカニックの判断は走行に支障なし。周回遅れにはなってしまったが、周回を重ねるごとペースも上がり、最終ラップには自己ベストの1分51秒828をマーク。総合10位、Gクラス6位という結果以上に、十分に収穫のあるレースとなった。

中山選手が久々の好位置から挑む、プロフェッショナルクラスの決勝レース第5戦は、8周で争われる。ここでのゴール順が第6戦のスターティンググリッドにもなるから、手堅くも積極的にも行かねばならない。中山選手のスタートはまずまず。ポジションキープからのレース開始となり、トップを争う2台をまずは静観することに。
しかし想定外だったのは周回を重ねるごと、前の2台からは離され、さらに後続車両が大挙して近づいてきたことだった。ストレートパフォーマンスの差が明らかだったのが、その理由だった。終盤など、まるで中山レーシングスクールかと思わせるほどの長い隊列が築かれるが、コーナーで引き離すとともに中山選手は隙を一切見せず。辛くも逃げ切りなって、中山選手は3位でゴールすることとなった。
そして10周で争われる決勝レース第6戦が言うまでもなく正念場。ここでも3番グリッドからスタートする中山選手、最低でもこのポジションはキープして、久々の表彰台に上がりたいところだ。
またも好スタートを決めた中山選手だったが、第5戦とは異なり、後続を引き離せない。そこで、集団に飲み込まれないように1台はあえて先行させることを決断。5周目の1コーナーで3位を譲り渡す。
しかしもう1台、関口雄飛選手が圧倒的なペースで迫ってくる。第5戦を5周しか走っていないため、タイヤは十分残されていたからだ。6周目にあえなく抜かれてしまうが、そのハイペースが祟ったのか8周目にマシントラブルで戦線離脱。中山選手は4番手に返り咲き、先の判断が賢明だったことが明らかになる。
結果的に4位でのフィニッシュとなり、中山選手はランキング2位に浮上。しかもランキングトップの坪井翔選手は同日開催のマカオGP出場のため、最終大会を欠場。わずか15ポイント差とあれば逆転の可能性も出てきた。中山選手の王座復帰が現実のものとなってきた以上、チームとしては全力でのバックアップを誓う。その最終大会は11月17・18日に開催される。

コメント

<末長一範選手>
第5戦は、最初ちょっと慎重になりすぎていましたね。その後、せっかく追い上げていってバトルができる位置にまで着けたんですが、ペースを合わせるだけのレースになってしまいました。第6戦は接触がありましたが、最後まで走ることができて良かったですね。マシンの感触は良くて、最後は1秒台にも入れらました。もっと走り込まなきゃいけないですね。次は2シーズン目の最後ですから、いい形で締めたいですね

<中山雄一選手>
第1レースはなんとか3位を守り切ったんですが、第2レースでは石浦選手が来るのが予想より早くて、ここで無理して抑えたも、その後にダダダって(後続に)飲み込まれそうだって思って……。後ろを離してからまた後半、勝負ができたらなと思っていたんですが、最後どんどん離されちゃいました。直線の差だけで、コーナーだけなら上位のポテンシャルはあるので、最後まで諦めずに戦い抜こうと思っています

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