K-TUNES RACING

GR 86/BRZレースラウンド9 富士スピードウェイ 12月10日

ケイチューンズ第9戦ktunes ケイチューンズ第9戦ktunes ケイチューンズ第9戦ktunes ケイチューンズ第9戦ktunes ケイチューンズ第9戦ktunes ケイチューンズ第9戦ktunes ケイチューンズ第9戦ktunes

TGRFの大観衆の中で開催された最終戦
しかし有終の美は飾れず17位に終わる

年間10戦で行われた2017年シーズンもついに最終戦を迎えた。そのステージはTOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL=TGRFで、実際に当日は2万4500人もの大観衆の中で決勝レースが行われた。
K-Tunes Racingは、シリーズフル参戦3年目の今シーズン、最も苦しい戦いを強いられてきた。結果だけを見れば、最高位は第4戦岡山国際サーキット、第5戦十勝スピードウェイでの、2度の4位ということになる。つまりここまで表彰台に上がることができなかった。
その要因は存在した。マシンが後期型へと変更され、チームは社内スタッフだけとなり、ドライバーもこのシリーズ初参戦の新田守男選手へ交代。つまりK-Tunes Racingの体制が全て一新されたことだった。
それだけに、最終戦で結果を残し今シーズンを締めくくる、そうした思いがチームと#906新田守男選手に強くあった。
12月の富士スピードウェイは、最終戦という熱気とは対照的に、とても寒かった。早朝には氷点下を記録するほどで、路面温度も当然上がらない。ただ低温であるということは、エンジンのパワーが出るということ。30度下がれば10%以上、空気密度が高くなり、その分だけエンジンのパワーが上がるのだ。
ブリヂストンが新たに投入したポテンザRE-07Dは、前戦鈴鹿サーキットで雨の予選では圧倒的なパフォーマンスを示した。しかし、12月の初冬の富士スピードウェイでは充分なパフォーマンスを発揮できず、レースウィークの水曜日から始まっていたスポーツ走行では「低温下ではブリヂストン不利」の情報がパドックに広まっていた。

土曜日の午前中に行われた予選はエントリー35台の中、上位23台がコースレコードを記録するという、画期的なものだった。それまでのコースレコードは2分04秒801だが、それをポールポジションを獲得した#97近藤翼選手は2分03秒263まで、1.5秒以上も更新してみせたのだ。新田守男選手も、コースレコードとなる2分04秒439を記録したものの、予選は17位となった。
そして噂通り、ブリヂストンの不利は明らかだった。ブリヂストンの最上位は5位となった#88井口卓人選手で、2番手は11位の#770山田英二選手。開発ドライバーである#1佐々木雅弘選手でも16位で、新田守男選手は0.004秒遅れたに過ぎない。
低温でのパフォーマンスで不利なブリヂストン勢。だが、日曜日の決勝レースの時間帯がお昼に設定されており、予選よりも気温も路面温度も高くなることが予想された。レースでの挽回は可能なのか??

冬らしい抜けるような快晴の中、TGRFに詰めかけた多くのモータースポーツファンが見守る中、決勝レースが行われた。予想通り、前日の予選よりも気温も路面温度も上がっていた。
最大のチャンスであるスタートで、新田守男選手はポジションアップを狙っていた。しかし1コーナーで#90阪口良平選手がABSトラブルで減速できず、山田英二選手を巻き込んでクラッシュ。その影響で後続のマシンは混乱することになった。新田守男選手は行く手を塞がれる形でポジションを落してしまう。しかしレースペースにも苦しみ、混戦の中でなかなかポジションを上げることができない。
ファイナルラップでのオーバーテイクを成功させ、予選順位と同じ17位にポジションを戻して、最終戦を終えることになった。シリーズポイントは23で、ランキングは11位という結果となった。
シリーズチャンピオン争いは、ポールポジションの近藤翼選手がスタートで2位へ落ちたものの、そのポジションを何とかキープして2位でフィニッシュし、見事に初のチャンピオンを獲得した。

コメント

<新田守男選手>
1年間ありがとうございました。シーズンの後半から予選結果が上手くなかった原因が、今回やっと判ったんです。それで予選のイメージは良かったんですが、結果としては17位でした。決勝レースは目標をシングルポジションにして、スタート直後から前へ出る作戦だったんですが、1コーナーの混乱で前に出れそうなところで、逆にポジションを下げてしまいました。路面温度が低いことが影響したのか、タイヤのグリップ感に安定感が不足していて、なかなか難しいレースでしたね。

<神元有司監督>
予選17位からのスタートで、早い段階で順位を上げて10位以内でゴールするレースプランだったんです。でも思い通りにはなりませんでしたね。新田選手も諦めずに、最後1台オーバーテイクして、スタートの順位まで戻すことができました。今シーズンは完全に社内チームになったので、すぐに良い結果が出せるとは思っていませんでした。それでも地元の岡山国際サーキットで、たくさんの応援の中で、4位という今シーズン最高の結果を出せて良かったと思います。

公式記録01