K-TUNES RACING

GR 86/BRZレースラウンド8 富士スピードウェイ 10月21日・22日

ケイチューンズ第8戦ktunes ケイチューンズ第8戦ktunes ケイチューンズ第8戦ktunes ケイチューンズ第8戦ktunes ケイチューンズ第8戦ktunes ケイチューンズ第8戦ktunes ケイチューンズ第8戦ktunes

上昇機運のあった第9戦鈴鹿サーキット
しかし強い風雨によってレースは中止に

ワンメイクレースというのは、マシンを統一化して改造範囲を狭くし、性能差を無くしたレースのこと。そのためマシンの製作コストを抑えることができ、またドライバーの速さがそのまま結果に出る。しかしGAZOO Racing 86/BRZ Raceでは、タイヤがワンメイクではなく、ドライバーとチームが選択できるようになっている。
K-Tunes Racingは今年もブリヂストンを選択し、シーズンを戦ってきた。昨年夏に登場したポテンザRE-06Dは、プロフェッショナルシリーズをリードしてきた。ブリヂストンがライバルメーカーを圧倒し、優位に立っていたのだ。
しかし今シーズンになり、夏にダンロップ/グッドイヤーがニュースペックを登場させると十勝の第5戦・第6戦、そして富士の第7戦と、連勝してみせた。そして第8戦のSUGOではヨコハマがリリースしたニュータイヤは、いきなり表彰台を独占するなど、高いパフォーマンスを見せつけた。最強を誇ったブリヂストンは4戦連続で勝利から見放された。
レースにとってタイヤの性能というのは、とても大きい要素なのだ。
しかしブリヂストンには、しっかりと次の手があった。新しいポテンザRE-07Dを登場させたのである。トレッドパターンはそのままだが、中身がレベルアップを果たしているのだ。

K-Tunes Racingがその新しいシューズを入手したのは木曜日。台風の影響もあって雨が降り続く中、鈴鹿サーキットでテストを続けていった。週末の天気予報は雨、それだけに雨は逆に都合が良く、テストは入念に行われた。
新しいタイヤだけに最適な空気圧を見つける必要があり、またグリップレベルなどが変わったことでマシンのセットアップも見直す必要がある。そうしたデータのひとつひとつの積み重ねが、チームのノウハウであり、強さの源になっていく。
そうしたテストの成果もあり、金曜日のスポーツ走行ではトップに並ぶほどのタイムを記録。タイヤの空気圧もマシンのセットアップも、いいものを捜し当てることができたのだ。
しかし実際の予選では、そう上手く結果が残せなかった。8位という順位は、トップ10入りであり、4列目からのスタートということで、上位入賞が狙えるポジションということではある。このところ中段に沈んでいたことを考えると、良い結果に見えなくもない。
しかしトップタイムを狙える速さを見せていたこともあり、K-Tunes Racingが今回のレースで狙いを定めたのは上位入賞ではなく、優勝争いだったのだ。つまり、残念な、悔しい8位ということになる。
ポールポジションを獲得したのは#90阪口良平選手。鈴鹿がホームコースだとはいえ、そのタイム差は約2.4秒と、小さくなかった。
そして予選結果を見ると1位から9位まで、ブリヂストン勢が独占するという快挙。とくにウエット性能が高いことが、そうした結果につながったのだろう。
残念なことに日曜日の決勝レースは台風の直撃を受けることが確実となった土曜日の夕方、中止となった。
残すは最終戦のみ。今シーズンの最上位は岡山と十勝の4位。最後のチャンスで、表彰台に立つ姿を見せて欲しい。

コメント

<新田守男選手>
レース前のテストではトップか、2番手か、というタイムだったので予選はもっと上の順位が取れると思っていたんですが、雨のコンディションが不安定で上手く決めることができませんでした。ニュータイヤはドライの状態で走っていないので、新旧比較はできないですね。シーズン前のシェイクダウンの時にブリヂストンのウエット性能の高さは感動的で、それを受け継いでますね。

<神元有司監督>
旧タイヤでテストして、タイムが出ていました。良いセットが見つかっていたんです。だから今回のレースは表彰台、優勝を狙っていこうというレースウィークになるはずだった。だから予選8位というのは、残念な結果でしたね。予選を通じてアタックし続けるという戦略だったんですが、上手くいきませんでした。ただ良いセットアップが見つかったので最終戦に期待してください。

公式記録01