K-TUNES RACING

GR 86/BRZレースラウンド6 富士スピードウェイ 9月1日・2日

ケイチューンズ第6戦ktunes ケイチューンズ第6戦ktunes ケイチューンズ第6戦ktunes ケイチューンズ第6戦ktunes ケイチューンズ第6戦ktunes ケイチューンズ第6戦ktunes ケイチューンズ第6戦ktunes

予選20位からの追い上げで決勝13位
次戦での巻き返しに期待

レースという舞台は、そうシンプルではない。マシンとドライバーのパフォーマンスだけでなく、その瞬間の状況にアジャストさせ、読みや心理的な戦いもある。単純に機械の争いではなく、そこに人間がいろいろな方向から絡むから、複雑になる。
シリーズ第6大会、第7戦は、86&BRZにとってのホームコースともいえる富士スピードウェイ。6月の第3戦を振り返るなら、K-Tunes Racingが覚醒する第4戦岡山の前だったが、その時の成績は、予選2分05秒255で12位、決勝は10位で今シーズン初ポイントを獲得している。
9月になったばかりの富士スピードウェイは、夏の終わりを感じさせる朝夕の涼しさだったが、陽が出ると真夏のような暑さを感じさせる。この温度変化にしっかりと対応させることも、重要だった。
エントリー台数はプロフェッショナルシリーズが37台、クラブマンシリーズは96台と、史上最多を更新した。その結果、このシリーズ初となる予選落ちが出ることになった。参加型モータースポーツとして、まだまだ人気は上昇傾向にあるといっていいだろう。
今回のレースでは、スーパー耐久シリーズが10時間と長丁場なため、金曜日に予選、土曜日に決勝というタイムスケジュールとなった。

金曜日の夕方に行われた予選では、#906新田守男選手は2分05秒994をマーク。第3戦よりも約0.26秒タイムアップを果たしたが、しかし順位は20位だった。ポールポジションの#10吉田広樹選手は2分05秒027のタイムで、第3戦のポールタイムよりも0.8秒もタイムアップしているからだ。奇しくも新田守男選手、20位までがポールタイムより1秒以内という、接戦ではあった。多くのドライバーが数多く走行している富士スピードウェイだからこそ、タイムは接近したものになったのだ。
タイムアップした要因のひとつは、タイヤ競争が新しい展開を迎えたこともある。ダンロップとグッドイヤーは前戦十勝スピードウェイからニューバージョンを投入、見事平中克幸選手が2連勝を上げた。そして今回の予選では1位から3位までを独占、ひとつ飛び抜けた速さを見せた。ここ2年間ほど高いパフォーマンスを示してきたブリヂストンは、やや劣勢に。
新田守男選手によれば、路面温度が下がったことでマシンのバランスが悪化してしまい、それが予選タイムに出てしまったようだ。
ともかく、20位からのスタートでは上位進出は難しい。

決勝レースはオープニングラップで15位にまでジャンプアップ、その後5周目に14位、9周目に13位へとポジションを上げ、10周のレースを終えた。中段グループでは激しいバトルが展開されるのが一般的だが、そうした状況の中でも、順位を上げながら冷静なドライビングを展開したのは、さすがにベテラン、新田守男選手らしい。
レースはポールポジションの吉田広樹選手がトップを走るものの、ぴたりと背後にチームメイトであり、師匠でもある#60服部尚貴選手がマーク。3位に上がってきた#97近藤翼選手とトップグループを形成し、お互いが牽制する形に。そして9周目、走りが乱れてきた吉田広樹選手を、服部尚貴選手が逆転し優勝。2015年以来、通算2勝目となった。2位には近藤翼選手をギリギリで凌ぎ切った吉田広樹選手が入り、チームは1-2フィニッシュという最高の結果を得ることになった。
2017年はシーズン後半戦に入って、これまでとは違ったメンバーが活躍し始めている。さらに、ここ3戦連続で優勝したダンロップ・グッドイヤー勢に加えて、ヨコハマも高い性能を持つ全く新しいタイヤを投入する予定になっている。
次戦は9月30日(土)〜10月1日(日)に、宮城県・スポーツランド菅生で開催される。

コメント

<新田守男選手>
レースは比較的、いいレースが出来たと思います。予選のポジションが悪かったので決勝レースの順位は仕方ないんですが、このセットアップでもっと前のほうでレースができていれば、いい結果が出せたんじゃないかと思います。周りを走っていたクルマよりも、いい感じで走れていましたから。次は巻き返しますよ。いい雰囲気は見えているので、岡山や十勝のポジションに戻せると思っています。

<宇野昇磨メカニック>
今までやってきて、今回ちょっとセットを変えたらレース前の走行では良かったんですが、予選ではダメだったんです。それで決勝では別のセットにしてみたら、それが吉と出て、上手くいったみたいでした。岡山、十勝と予選は良かったんですが、今回のような決勝で順位を上げるレースは久しぶりだったので、見ていて楽しかったですね。次は予選から速さが出せるように、していきたいと思います。

公式記録01