K-TUNES RACING

GR 86/BRZレースラウンド5 十勝スピードウェイ 7月29日・30日

ケイチューンズ第5戦-第6戦ktunes ケイチューンズ第5戦-第6戦ktunes ケイチューンズ第5戦-第6戦ktunes ケイチューンズ第5戦-第6戦ktunes ケイチューンズ第5戦-第6戦ktunes ケイチューンズ第5戦-第6戦ktunes ケイチューンズ第5戦-第6戦ktunes

十勝の変則2連戦は4位&9位を獲得
今季初表彰台は次戦へ持ち越し

熊本地震の影響で、昨シーズンは十勝で代替戦が行われ、結果として2連戦が行われた。今シーズンは当初から2連戦として組み込まれたが、その構成は変則的。
第5戦は予選と決勝レースを土曜日に行うワンデーレース。続く第6戦は日曜日に決勝レースを行うが、予選はなく、第5戦のベストラップのタイム順にスターティンググリッドに並ぶことになる。つまり第6戦を見据えて、第5戦を戦う必要があるわけだ。しかもシリーズポイントはどちらも同じなので、どちらかを重視するというわけにもいかない。
また通常は1レース4本のタイヤが使用できるが、今回は2レースで6本に設定された。2本のタイヤをどのように使うのかは、ドライバーとチームの頭脳戦になる。涼しいイメージの北海道だが、今年の7月は猛暑に見舞われていた。その日差しが荒れた十勝スピードウェイの路面を温め、タイヤの磨耗も心配された。
十勝スピードウェイはオーバーテイクの難しいサーキットだ。カートコースのような高低差のないコースで、バンクも小さい。それだけに予選順位はとても重要になる。前戦岡山国際サーキットで4位という好成績を上げたK-Tunes Racingと#906新田守男選手は、その勢いに乗る絶好のチャンスだった。

タイヤを温存するためか、全車スローなペースでコースインしていった予選。新田守男選手は目標としていた1分35秒台に入らなかったものの、見事に3番手タイムを叩き出す。ポールポジションは、地元北海道出身の#369平中克幸選手(GY)が1分35秒556という、ひとりだけ飛び抜けたタイムで初めて獲得。タイム差が少ない十勝スピードウェイで、2番手の#60服部尚貴選手(DL)に0.358秒もの差を付けた。ダンロップ・グッドイヤー勢が1-2となったわけだが、それは逆にいえば新田守男選手がブリヂストン勢のトップだった。
今回のレース前、第3戦富士スピードウェイでのマシンのレギュレーション違反の判定を受け、#1佐々木雅弘選手と#31青木孝行選手がともに10グリッド降格のペナルティが決まっていた。オーバーテイクの難しい十勝スピードウェイで上位入賞は困難だ。それで彼らは第5戦を捨て、第6戦での上位入賞を狙い、ピットスター+1周のみタイムアタックで、タイヤを温存しながらも第6戦の上位グリッドを狙う戦略になった。同じ10グリッド降格の#5井上尚志選手だけでなく、予選タイムの悪かった#97近藤翼選手もピットスタートを選択。彼のチームメイトである#76小河諒選手はグリッドからスタートしたものの、結果として同じ戦略となった。つまり第5戦はエントリー26台だったが、実質的には21台でのレースだった。

10周で行われた第5戦は、オープニングラップで#770山田英二選手が3位へ上がり、新田守男選手は4位でレースが進んでいく。その後は5位#88井口卓人選手を押さえ込みながら、4位でフィニッシュ。優勝はスタートで2位となったものの、逆転に成功した平中克幸選手。
レース中のベストラップでは、ピットスタートの戦略を取った青木孝行選手が1分36秒844でファステストラップを獲得し、第6戦はポールポジションからのスタート。同じ戦略の佐々木雅弘選手は3番手、近藤翼選手は4番手となった。2番手には第5戦優勝の平中克幸選手となり、新田守男選手は9番手からのスタートとなる。

第6戦は14周の戦い。しかしスタート直後の1コーナーで多重クラッシュが発生し、赤旗中断。セーフティカーでの再スタートとなった。新田守男選手は9位のポジションをキープしながら、5位山田英二選手を先頭としたセカンドグループを走行。一時は7位にまで順位を上げたが、最終的には9位でゴール。
レースは平中克幸選手が10周目にトップに立ち、十勝の2連戦で連勝を飾った。ピットスタートの戦略を取った選手は、佐々木雅弘選手が2位、近藤翼選手が3位、青木孝行選手が4位となった。
次戦、第6大会は富士スピードウェイ。スーパー耐久10時間レースが並催されるので、86/BRZレースは土曜日9月2日決勝が予定されている。

コメント

<新田守男選手>
予選は3番手だったけど目標に届かず、ちょっと残念でした。第5戦はいきなりちょっとミスをしてしまい、山田英二選手に先に行かれてしまいました。テストの時の良かったフィーリングがちょっと変わってしまって、ベストではなかった。第6戦は9番手スタートで、ちょっと苦しくて、ポジションをキープするのが精一杯でした。レースペースをもうちょっと良くしたいですね。

<新谷隆徳エンジニア>
前戦の岡山国際サーキットでの勢いもあって、今回はいい雰囲気でレースに望めたと思います。今回の十勝では、2連戦ということもあって、いろいろなことを試すことができたので、自分たちのチームのいいところがハッキリ判ってきたし、また問題点もいくつか見えてきました。その問題点を潰しながら、シーズン後半に向けて、もっといい位置でレースができるようにガンバリます。

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