K-TUNES RACING

GR 86/BRZレースラウンド3 富士スピートウェイ 6月4日

ケイチューンズ第3戦ktunes ケイチューンズ第3戦ktunes ケイチューンズ第3戦ktunes ケイチューンズ第3戦ktunes ケイチューンズ第3戦ktunes ケイチューンズ第3戦ktunes ケイチューンズ第3戦ktunes

ついに念願のポイントゲットに成功
次戦地元岡山での活躍に期待高まる

シリーズ3戦目を迎えたTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race。その舞台となるのは、86にとってホームコースともいえる富士スピードウェイ。梅雨入り直前という不安定で読みにくい天候の中、誰もがよく知るコースゆえのシビアな戦いが展開された。
K-Tunes Racingと#906新田守男選手は、ここまで苦しい戦いが続いてきた。開幕戦では予選15位、決勝15位。第2戦では予選14位、決勝17位。結果だけみれば中盤に沈んでしまっていた。ただ、同じような結果であっても、内容は異なる。予選でのポールポジションとの差は大きく縮まり、レースペースも上位陣に近づいている。
しかし今回のレースを難しくしたのは、天気ではなかった。併催されたポルシェカップのスリックタイヤのコンパウンドの影響で、タイヤのグリップ感が悪いという症状が報告されていた。それはブリヂストンユーザーを中心としたものだったので、逆にいえば他のタイヤメーカーが上がって来る可能性があった。

予選、トップグループは2分5秒台の戦い、ポールポジションは2分5秒半ばが予想されていた。開始早々のタイミングで#47蒲生尚弥選手が2分05秒876をマーク。しかし、その後5秒台に入るドライバーは現れない。新田守男選手のアタックは2分06秒255で、わずかに5秒台には入らないが、その時点で6番手のタイム。
そして最後にタイムアタックに入った#1佐々木雅弘選手が2分05秒848で、ポールポジションを奪った。最終的に新田守男選手は12位となったものの、ポールタイムとの差は0秒383。これは開幕戦での2.8秒、第2戦の1.2秒から比較すると、着実に進歩がタイムに現れていた。
シビアな予選だったことはリザルトでも明らかで、ポールタイムから1秒以内に26台が入った。決勝レースでの混戦もまた、必至だった。

富士のスタートシーンは荒れやすい。しかし今回のレースでは、順位変動はあったものの、スムーズなスタートとなった。新田守男選手もスタートを決め、オープニングラップでポジションを2つ上げ、10位でホームストレートに戻ってきた。今シーズン、初めてポイント圏内を走行することになった。
さらに2周目にもポジションを上げ、9位へ。3周目には、この日のベストラップとなる2分06秒752をマーク。このタイムは上位陣とほぼ同等で、レースペースも悪くない。
しかしオーバーテイクはそれほど簡単ではない。8位を走るのは#82谷口信輝選手で、パフォーマンスに苦しむヨコハマタイヤということもあってレースペースが悪く、少しずつ7位から引き離されていく。新田守男選手はピタリと背後に付き、チャンスを伺うものの、簡単な相手ではない。しかも後ろには#76小河諒選手が居て、この3台がテール・トゥ・ノーズの接近戦を演じることになった。新田守男選手としては、無理なアタックをすれば順位を落す可能性が高く、苦しい展開だ。
そして5周目、小河諒選手にオーバーテイクを許し、新田守男選手は10位へ。結局その順位でレースを終え、今シーズン初のポイントをゲットすることとなった。
トップ争いはポールポジションからスタートした佐々木雅弘選手に、レースウィークで発生していたブレーキトラブルが再発。ABSの効かないまま必死にコントロールしたものの、徐々に後退していく。その代わりにトップに立ったのは蒲生尚弥選手だったが、6番手スタートから上がってきた#31青木孝行選手がファイナルラップにオーバーテイクし、前戦に続いての2連勝を飾った。
今シーズンの様相が見えてきた第3戦を終え、K-Tunes Racingと新田守男選手は念願の初ポイントを手にすることができた。やっとスタートラインに立つことができた。ここからの進化に、期待したい。
第4戦は7月1日(土)〜2日(日)、地元である岡山国際サーキットで開催される。

コメント

<新田守男選手>
やっとポイントを取ることができました。同時に、あのポジションで走ることで、またいろいろと判ったこともあるので、それを次のレースに生かせると思います。もっと上位には行きたかったですけど、いいデータも取れたと思います。ただ制御系のトラブルについては対策できていないので、レース中盤からクルマが加速しない状態になってしまいました。次はチームの地元の岡山ということなので、そのあたりをしっかりと対策をして、いい結果を出したいですね。

<新谷隆徳エンジニア>
自分としてはポイントが取れたことで、少しホッとしています。やっぱりボクがもっとしっかりと芯を持ってやっていかないとダメだと、反省しています。チームのスタッフは一生懸命やってくれているんですが、ボクが意思決定を早くしないと段取りも悪くなるし、上手く行かないですよね。そのあたりも含めて色々と勉強しながら、自分自身も成長して行きたいと思っています。でもホントに、去年は全部のレースでポイントを取っていたので、やっとポイントが取れてホッとしてます。

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