K-TUNES RACING

GR 86/BRZレースラウンド2 オートポリス 5月7日

ケイチューンズ第2戦ktunes ケイチューンズ第2戦ktunes ケイチューンズ第2戦ktunes ケイチューンズ第2戦ktunes

セットアップは進みタイムアップしたが
パワーダウン症状でレースは17位に終わる

2年ぶりの九州大分・オートポリスでの開催となったGAZOO RACING 86/BRZ Race 2017 第2戦は、ゴールデンウィークの最後の日曜日に行われた。
5月7日というのは、富士スピードウェイで例年5月4日に開催されているスーパーGTから、わずか3日後。スーパーGTに参戦するドライバーたちはオートポリス入りが5月5日以降になる。しかしK-Tunes Racingは5月3日水曜日にはオートポリス入りしていた。これは#906新田守男選手がスーパーGTを欠場したためで、1日半早く走り始めることができたのだ。その分だけしっかりとテストを消化する時間があった。2年のブランクとその間のマシンの進化を考えると、時間は必要だ。
テスト初日となる4日、新田守男選手は2分13秒前半のタイムを叩き出した。コースレコードを0.7秒ほど上回るタイムだ。確かにマシンがマイナーチェンジ後の「後期」へと変わったこと、そしてタイヤも2年前から進化したことを考えると、当然の結果だったのかもしれない。しかし開幕戦のタイム差、走り始めたばかりというを考えると、明るい週末に期待が膨らんだ。
だがテスト走行の中で、再びパワーダウン症状が顔を出してしまった。マシンが代わったというのに、その現象についてはそのまま残ってしまったようだ。マシンのセットアップを進めていくものの、アップダウンの大きなオートポリスでパワーを失ってはタイムは苦しい。2分14秒台のタイムしかマークできなくなっていた。
タイヤは今回もブリヂストンを選択した。現時点でのプロフェッショナルシリーズではブリヂストンのポテンザRE-06Dが最も高性能であることは間違いない。開幕戦では予選・決勝ともに、ブリヂストン勢が上位を独占している。
その速さを最も引き出しているのは#1佐々木雅弘選手だ。開発ドライバーでもある佐々木雅弘選手は、当然のことながらタイヤを良く知り、テストでの周回数も多い。オートポリスでもテスト走行で2分12秒3をマーク。予選では2分11秒半ばが出ると自ら予言していた。

予選開始早々、それでもベテラン新田守男選手は2分12秒856を出す。その時点では5番手のタイムだった。しかし予選後半にタイムアタックする選手も多く、最終的には予選を14位で終えることになった。
ただしポールポジションとの差は、開幕戦の2.8秒から1.2秒へと縮まった。これは大きな成果ともいえる。とはいえ混戦になることが多い中団からのスタートはリスクも大きい。

決勝レースは、クリーンなスタートで始まった。14番グリッドからスタートした新田守男選手はダンゴ状態の中でレースを戦った。オープニングラップで15位へポジションを落したものの、2周目には14位へ復帰。3周目にはトップグループの2台がリタイヤしたこともあって13位へポジションを上げた。
中団グループとはいえ、その新田守男選手の前後を走るドライバーはトップドライバーたちだ。2014・2015年とシリーズチャンピオンを獲得した#82谷口信輝選手、トヨタF1のテストドライバーだった#369平中克幸選手、そして若手で注目されている#87久保凜太郎選手、といった早々たる面々だ。わずかな差でもオーバーテイクしていくテクニックを、彼らは持っている。
しかしその頃からパワーダウン症状が顔を出し、ラップタイムが周りの選手よりも1秒前後遅い。それではポジションをキープするのも難しく、徐々にポジションを下げ、最終的に17位でレースを終えることになった。
レースはポールポジションのベテラン#31青木孝行選手が佐々木雅弘選手を巧みに押さえ込み、ポール・トゥ・ウィンで2年ぶりの勝利を手にした。
チーム体制を一新し、原点回帰した2017年のK-Tunes Racing。しかしここまでは苦戦が続き、シリーズポイントも獲得できていない。だが苦しい時はいつまでも続くはずもない。反撃はいつ始まるのか??
第3戦は6月3日(土)〜4日(日)、富士スピードウェイで開催される。

コメント

<新田守男選手>
予選は今までの中ではマシンの状態も良かったんですが、パワーを絞られてしまうトラブルが2箇所で出てしまっていたので、タイムは出せませんでした。それがなけれはブリヂストン勢の中には普通に入っていけたと思います。やっぱり決勝レースのペースは良くないですね。やっぱりどこかマシンに問題を抱えているんでしょうね。周回を重ねるごとにマシンが走らなくなっていく症状が出るんです。その原因を突き止めないと、この先もこんな感じのレースになっちゃうのかな、という気がします。チームのみんなは一生懸命やってくれているので、早く結果を残したいですね。

<神元有司監督>
他のGTドライバーよりも1日早くサーキットに入ることができたし、初日の感触は良かったので、チームとしていい感じでスタートできたんです。ミッションの入りが悪くなってミッション交換をしたあたりからパワーダウンの症状が出て来てしまったんですね。前日の占有走行でもそれが出てしまっていて、最終のスポーツ走行では解消できていたと思っていたんですが、予選ではまた出てしまっていました。原因の追求だけでなく、チームとしてどのような方向性で予選・決勝を戦うのか、といった戦略的な部分も考えて、次のレースに望みたいと思います。

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