K-TUNES RACING

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2019 Rd.2 Preview開幕戦優勝の勢いを
富士で再現できるか?

開幕戦岡山で、見事に優勝を飾ったK-tunes Racing。その価値の大きさは、単に地元のサーキットというだけではない。本来LEXUS RC F GT3が劣勢であると思われていたコースでありながら、予選2位という結果に結びつけた阪口晴南選手の速さと、刻々と変化する雨量に翻弄されたレースで、トップを奪いキープし続けた新田守男選手のベテランらしい安定感が、巧妙に組み合わされたものだったのだ。

GT300クラスには多様なマシンが参戦している。その特性もさまざまで、結果としてマシンによって得意・不得意なコースというのが存在する。LEXUS RC F GT3は高速コーナーが得意で、タイトなコーナーは苦手なので当然岡山国際サーキットは不利なコースだったのである。そして、第2戦の舞台となる富士スピードウェイもまた、同じように苦手なコースなのである。
しかし3月末のSUPER GT公式テストでは、好タイムを叩き出している。実は岡山国際サーキットで行われた3月中旬の公式テストでも、同様に好タイムを出していた。その2つの苦手なコースで、ライバルたちを上回るタイムが出せたことを、どう判断するべきか? ライバルたちが本気のタイムアタックをしていなかった可能性もあった。

ともかく岡山では優勝という形で、最上の結果を得た。果たして富士ではどうなるのか?
SUPER GTでは好成績を上げるとウエイトハンデが課せられる。マシンは重くなり、速さを失うだけでなく、タイヤなどの耐久性も厳しくなる。だが開幕戦は30周で打ち切りになったため、ウエイトハンデも通常よりも半減になる。上位入賞への可能性は小さくない。 第2戦富士は、通常の300kmよりも長い、500kmのレースとなる。長丁場だけにさまざまなレース戦略が考えられ、よりチーム全体の力が結果につながりやすくなる。
レースが途中で終了したため、阪口晴南選手が決勝レースを走るチャンスはなかった。それでも予選で見せた高いパフォーマンスは、注目を集めるに十分なものだった。速さは文句なし。テストではレース距離を想定したロングランでも、影山正彦監督が「飲み込みが早い、器用なドライバー」とコメントするほど、SUPER GTへの対応も問題ないようだ。

最多勝記録を21に伸ばした新田守男選手も、モチベーションは高い。公式テストでチームのベストタイムを出してきたのは、実は阪口晴南選手ではなく、新田守男選手だったのである。
AUTOBACS SUPER GT 2019 第2戦富士GT500kmは、静岡県富士スピードウェイで5月3日(金)予選、5月4日(土)決勝が行われる。