緊急企画!!かつての朋友「新田守男」と「高木真一」対談

2018 SUPER GT DRIVERSSPECIAL INTERVIEW

SUPER GTを牽引するドライバー新田守男選手と高木真一選手。通算勝利数を更新し続けるこの2人には、モータースポーツファンでなくても、興味深いエピソードの数々が眠っているであろう。今回はK-tunes Racingオリジナル企画として、ゴールデンコンビとも称された2人の出会い、チームメイト時代、その想いを語ってもらうことになったーー。

2人の出会い

ーー新田さん高木さんよろしくお願いします。

新田よろしくお願いします。

高木よろしくお願いします。

ーー今日はお二人の出会いから、ペアを組んでいた頃、その後のそれぞれの道があったと思うんですけれども、それを根掘り葉掘り聞いていきたいと思います。まずお二人が出会ったきっかけからお伺いしたいんですけども。

高木たまたま僕が山口県のディーラーのショップで働いていて、そこに新田さんが傘を売りに来た。

ーーそこだけ聞いたら様子がおかしいことになっているんですけど・・・

高木新田さんが来るっていうのは聞いていて。レーシングドライバーの新田さんが・・・“先輩”が来るっていうのは。

ーー新田さんは、何で傘を売りにいったんですか?そこが一番気になるんですけど(笑)。

新田え?傘を・・・売りに行っちゃいけないの?

ーーいや、そんなことないんですけど・・・

新田中国でそういうのを作ったら、安く作れたでしょ?それを日本に持ってきて売るっていうのがまだ走りの頃で、たまたま知り合いの人が傘を作っていたから。レースクイーンがさすやつね。

高木そうそう、特殊なやつ。

ーーあ、レースクーンの!あれを持ち込みに行ったんですか!?その時お互いを知ってはいたんですか?存在というか。

新田存在は知ってるよ。真一はその時、フォーミュラ・トヨタ西日本だっけ?シリーズで全戦優勝でチャンピオン。

高木している最中だったんですよね。

ーーす、すごい。それなのにディーラーで働いてらっしゃったんですか?

高木そう。ディーラーで働きながら、メンテナンスしながらやってた。

ーーその時は、会話はあったんですか?

新田その時はほとんど会話してない。俺がお店に入って「こんにちはー」って言ったら、何か「・・・ハイ」って。俺も、あれ?こいつ・・・(新田さんが当時の様子を再現しながら)みたいな感じ。

ーー何だか愛想が悪いですね。

ーーやっぱり大先輩だから?

高木大先輩です。僕はGTに初めて乗るとか、そういうレベルだったんで、それまでに会う機会が無かった。次に喋ったのは、富士スピードウェイのGTのレースに出るからっていうところで、サーキットで会った。

ーーえー、意外でした!

高木今はそんなことは無いのかな?オーディションとか色々あったりして決めるから。

ーーえ?オーディションがあるんですか?

新田うん。オーディションがほとんどじゃない?例えば、チームでこの選手にしようってある程度決まっていないと、どの選手がいいかっていうのが分からないから。とりあえずこの人と、この人と、この人を乗せてみようかって、そこから、走ってもらって、後で誰にしようかっていうのを決める。レースクイーンのオーディションみたいな感じだと思う。

ーーそうなんですね。

新田水着の審査もあるよね?

高木うん。そう。

ーー絶対無いですよね(笑)。

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  • 新田 守男

    1967年1月30日生まれ
    東京都出身

    SUPER GT GT300クラス #96
    K-tunes Racing LM corsaのドライバーであり、1994年全日本GT選手権以来、積み重ねた勝利数は19回。長年自らが持つGT300クラスの最多勝を更新し続けてきたミスターGT300。

  • 高木 真一

    1970年5月6日生まれ
    山口県出身

    SUPER GT GT300クラス #55
    AUTOBACS RACING TEAM AGURIのドライバーであり、GT300クラス勝利数は最多20回。